《 iパス用語解説》経営理念(企業理念)とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「経営理念」です。

大まかに説明すると

企業の経営者や社員が、その企業がどのような存在であるか、どんな価値観を持ち、どんな社会貢献を目指しているかを表明したものが「経営理念(企業理念)」です。

企業の行動指針やビジネスの方向性を示す重要な内容であり、お客様や社会との関わり方、社員との関わり方など、企業が持つべき姿勢や価値観が明確になります。

企業の信念や目的を明確にすることで、企業がより健全に成長し、社会的にも貢献できるようになります。

経営理念とは

経営理念は、会社を創業した創業者や経営者の哲学や信念にもとづき、企業が行うべき道、将来像、方向性などを示すものです。

どんな目的で企業を創業したのかが垣間見られることや企業が将来にわたってどのような姿であるべきかを示す指標となります。

企業が目標とする理想像を掲げることで、そこに集まる人たちが同じ目的を持ち、同じ方向に向かっていくことで、その理想を実現していくために定められています。

経営理念に込められる創業者の想い

経営理念は経営者が交替する度に変更されることは、基本的にありません。

創業100年を超える老舗企業や大手企業でも、創業時の経営者の理念を掲げ続けているケースが多いです。
そこには経営者の想いが込められています。

近年でこそ、企業の事業に即した内容が掲げられることも多いですが、古い時代には従業員の幸せを願うケースもありました。

モノづくりを通じて社会貢献をするなど、必ずしも売上や利益追求にこだわらず、創業者がその事業を行っていくうえの想いや決意が表明されています。

経営理念は、企業によっては社是や社訓と呼ばれたり、最近の企業ではミッションやバリュー、マネジメントフィロソフィーなど英語で呼ばれたりします。

企業の事業を具体的にどう行い、売上や利益を追求して持続的成長を遂げていくかは、経営戦略などによって決められるものであり、経営理念は不動であるのが基本です。

どんなに環境や時代が変化しても、経営理念があるからこそ、反れた道に進まず、事業が揺らぐことなく、企業が続いていけるのです。

IT系企業の経営理念

今を時めくIT系企業を中心に、経営理念を見ていきましょう。

ソフトバンクグループ株式会社の経営理念は「情報革命で人々を幸せに」です。

スマホをはじめ、さまざまなインターネットサービスやシステムの提供をしている事業にも表れています。

アメーバブログやAbeama TVなどで人気の株式会社サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」です。

楽天市場や楽天モバイル等、幅広い事業を展開している楽天グループ株式会社は「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」です。

AI契約審査など新たなサービスを展開している、株式会社LegalForceの経営理念は「全ての契約リスクを 制御可能にする。」となっています。

FacebookやInstagram等を運営するMetaのミッションは「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現します」です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(1) 企業活動と経営資源

・企業活動の目的と基本的な考え方
・経営におけるヒト,モノ,カネ,情報に対する考え方や管理・手法の意義と必要性

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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