《 iパス用語解説》アクティベーションとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

アクティベーション
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「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「アクティベーション」です。

大まかに説明すると

アクティベーションとは、ソフトウェアのライセンスが正規のものであることを確認し、その利用を有効化(アクティベート)するための手続きです。

「ライセンス認証」とも呼ばれます。通常、インストール後に行われ、プロダクトキーなどの情報をインターネット経由で開発元のサーバーに送信して認証を受けます。

これにより、一つのライセンスが複数のPCで不正に使い回されることを防ぎ、ソフトウェアの不正コピー対策として広く利用されています。

アクティベーションとは?不正コピーを防ぐ「ライセンス認証」

はじめに

パソコンに新しいOSや高価なソフトウェアをインストールした際、「ライセンス認証(アクティベーション)を行ってください」というメッセージが表示されたことはありませんか?

インターネットに接続して、プロダクトキーを入力し、認証を完了させる…。

この一連の手続きが「アクティベーション」です。

なぜ、このような少し面倒な手続きが必要なのでしょうか。

今回は、ソフトウェアの不正コピーを防ぐための重要な仕組みであるアクティベーションについて解説します。

アクティベーションとは?

アクティベーション(Activation)とは、購入したソフトウェアのライセンスが正規のものであることを認証し、そのソフトウェアの全機能を有効化する手続きのことです。

「ライセンス認証」とほぼ同じ意味で使われます。

この手続きは、主にソフトウェアの不正コピー(海賊版)を防ぐことを目的としています。

アクティベーションの仕組み

アクティベーションは、一般的に以下のような流れで行われます。

  1. プロダクトキーの入力
    • ユーザーがソフトウェアのインストール後、パッケージに同梱されているプロダクトキー(シリアル番号)を入力します。
  2. 認証情報の送信
    • ソフトウェアが、入力されたプロダクトキーや、そのPCのハードウェア情報(マザーボードやCPUの固有情報などから生成されるID)を組み合わせた認証情報を、インターネット経由で開発元の認証サーバーに送信します。
  3. 認証と有効化
    • 認証サーバーは送られてきた情報を検証し、正規のライセンスであると確認できれば、「認証OK」の信号を返します。
    • これを受け取ったソフトウェアは、すべての機能が使える状態(有効化された状態)になります。

この仕組みにより、「一つのプロダクトキーは、一台の(あるいは契約で許可された台数の)PCでしか有効化できない」という状態を作り出すことができます。

もし、誰かが同じプロダクトキーを別のPCで使おうとしても、認証サーバーが「このキーは既に使用済みです」と判断し、認証を拒否するのです。

これにより、一つのライセンスを不正に使い回すことを防いでいます。

アクティベーションをしないとどうなる?

ソフトウェアにもよりますが、アクティベーションを行わない場合、以下のような制限がかかることが一般的です。

  • 一定期間(例:30日間)しか使えない体験版として動作する。
  • 一部の機能が利用できない(例:保存ができない、印刷すると透かしが入る)。
  • 起動するたびに、認証を求めるメッセージが表示される。

正規のライセンスを持っていても、アクティベーションを完了させなければ、そのソフトウェアを полноценに利用することはできません。

まとめ

アクティベーションは、ソフトウェアのライセンスが正当なものであることを確認し、不正コピーを防ぐための「ライセンス認証」の仕組みです。

インターネットを通じてプロダクトキーとハードウェア情報を認証サーバーに送ることで、ライセンスの使い回しを防止します。

ITパスポート試験では、この目的と基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類2「法務」

4. 知的財産権

目標「知的財産権にはどのような種類があり、何が法律で守られ、どのような行為が違法に当たるのかの基本を理解する。」

説明「コンピュータプログラムや音楽、映像などの知的創作物に関する権利は、法律で守られていることを理解する。」

(4) ソフトウェアライセンス

  • 権利者が他者と契約を結び、利用許諾を与える方法であること。

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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