《 iパス用語解説》BI ( Business Intelligence ) とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「BI ( Business Intelligence )」です。

大まかに説明すると

BI(Business Intelligence)とは、企業がデータを分析し、業務改善や戦略構築に活かす手法です。

BIツールは、大量のデータを効率的に分析し、視覚化して意思決定を支援します。

これにより、迅速な判断や業務効率化が可能です。

しかし、導入には時間やコストがかかり、従業員への研修も必要です。

また、既存システムとの連携には環境整備が必要で、支援業者の選定や保守サポートも重要な要素です。

BI(Business Intelligence)の重要性

BI(Business Intelligence)とは、組織のデータを収集、管理、分析することによって、ビジネス戦略の構築や業務改善に役立てることや製品やサービスの開発や改善などに役立てる手法を指します。

情報化社会において、企業が競争力を強化していくためには、ビッグデータをはじめ、企業活動に関するさまざまなデータを把握、分析し、ビジネス戦略に活かすことが欠かせません。

BIツールの位置づけ

大量のビッグデータをはじめ、社内システムに散在しているデータを効率良く、正確に分析、活用していくために役立つのがBIツールです。

BIツールは、基幹系システムや情報系システム、戦略系システムなど、企業に導入されているさまざまなシステムに日々蓄積される膨大なデータを収集・分析し、ビジネス上の意思決定に役立つように分析結果を提供できるものです。

BIツール導入のメリット

BIツールを導入することで、膨大なデータや散在しているデータを分析・加工しやすくなり、わかりやすく視覚化できるのがメリットです。

表計算ソフトなどでは分析しきれない膨大なデータであっても、分析に必要な情報を速やかに抽出して、分析・加工でき、その結果をすぐにビジュアル化できます。

現状把握がしやすくなり、ビジネスの意思決定の迅速化に役立ちます。

月次報告書などの定期的なレポートを簡単に自動作成することや分析結果を簡単な操作でグラフ化でき、資料作成の業務効率化につながるのも便利です。

資料の作成時間などを削減し、人手不足の解消や人件費カットにも役立ちます。

BIツール導入のデメリット

BIツール導入のデメリットとして、導入するまでに時間や手間がかかり、導入後運用が軌道に乗るまでも手間や時間がかかることです。

また、導入コストやランニングコストもかかります。

BIツールを既存データと連携させたい場合やファイル連携をしたい場合、環境を整える必要があることや支援業者の選定やサポートを受ける必要もあるので、導入を決めるまでに時間がかかります。

導入後も、BIツールを使いこなすためには、従業員への研修などが欠かせません。

マニュアルの作成や研修、OJTを通じて使いこなせるようにするとともに、万が一トラブルが起きた場合や使い方がわからないといった場合に、対応できるスタッフを養成するか、採用すること、または支援業者からの保守サポートを受ける必要があります。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

2. 業務分析・データ利活用

目標「身近な業務を分析し、データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」

説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」

(3) データ利活用

・データを分析して利活用することによる、業務改善や問題解決

③ データサイエンス,ビッグデータ分析

・データの特徴を読み解くことでの,起きている事象の背景や意味合い
・データサイエンスにおける帰納的推論の重要性,及び利点と欠点

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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