《 iパス用語解説》コンセプトマップとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「コンセプトマップ」です。

大まかに説明すると

コンセプトマップは、概念を視覚的に整理するツールで、四角形や円を使って階層的に配置し、線や矢印で関連性を示します。

課題や問題を解決するために、質問を最上部に配置し、関連するコンセプトを階層的に並べます。

メインの情報を四角形や円で示し、リンクワードで関連性を表現します。

これにより、複雑な関係や解決策がわかりやすくなり、ビジネスや教育の場で知識を整理し、理解を深めるために役立ちます。

コンセプトマップとは

コンセプトマップとは概念地図とも呼ばれ、コンセプト(概念)の関連性などを視覚的、グラフィック的に表すことでわかりやすく示すツールです。

四角形や円などを階層的に並べ、線や矢印で接続して、コンセプトの関連性などを示す図です。

質問に沿ってコンセプトを並べる

コンセプトマップでは、ある課題や問題など解決すべきテーマについて、それを解決するコンセプトを並べていくことになります。

解決すべき課題や問題の質問を提言することからスタートします。

その質問が、コンセプトマップの階層構造の最上部に配置され、階層が下にいくにつれても、質問からズレないようにすることが大切です。

コンセプトマップで表現されるもの

コンセプトマップにおいて、最もアピールしたいメインの情報がコンセプトです。

コンセプトは、規則性やパターンをラベルで指定するもので、コンセプトマップ内では四角形や円などの図形で示します。

次にリンクワードやフレーズと呼ばれるものを配置します。

これは、コンセプトを示した図形どうしを接続する線や矢印状に配置されるもので、つながれた2つのコンセプトの間の関連を示す単語です。

2つのコンセプトの関連性を、わかりやすく示すため簡潔な動詞一つで表現するのが一般的です。

たとえば、「含む」、「原因となる」などが挙げられます。

階層構造と命題構造

コンセプトマップは階層構造で表現されるのが一般的です。

まず、包括的なコンセプトがマップの最上部に配置され、さらに細かく具体的なコンセプトが下の階層に配置されることになります。

階層構造に従い、コンセプトマップは上から下へ読んでいくことになります。

命題は、複数のコンセプトをリンクワードやフレーズで連結した1つのまとまりのことです。

コンセプトマップでは、こうしたまとまりを複数配置して特定の命題(テーマ)について視覚的に表します。

これを命題構造と呼びます。

コンセプトマップで表現するメリット

コンセプトマップを使うことで、ある課題を解決するための知識を整理して、わかりやすく理解することができます。

多様なコンセプト間の関連を視覚化することで、複雑な解決策の位置づけや重要性が理解しやすくなります。

複雑な課題も、階層構造を上から下に見ていくことで、より具体的になりわかりやすく理解できるのがメリットです。

コンセプトマップは、ビジネスシーンにおける課題や戦略を設計する際をはじめ、学生が勉強する際の理解度を図るツールとしても活用されています。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

2. 業務分析・データ利活用

目標「身近な業務を分析し、データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」

説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」

(2) 業務分析と業務計画

・業務を分析するための代表的な手法、データの可視化手法。

②図表、グラフによるデータ可視化

・目的に応じた適切な可視化手法の選択による、他者へのデータの説明。
・不適切に作成されたグラフにだまされないこと、及びそのようなグラフを作成しないこ
と。
・データを分析して問題解決や効率化を図るためのツール(ソフトウェアパッケージ)
の活用。

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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