《 iパス用語解説》ヒートマップとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「ヒートマップ」です。

大まかに説明すると

ヒートマップはWebサイトの解析に使われるツールで、データを色で表し、訪問者の行動を見える化します。

スクロール・ヒートマップは読まれるコンテンツを、クリック/タップ・ヒートマップはクリックされる場所を、マウスグラフィ・ヒートマップはマウスの動きを可視化します。

これらを活用すると、訪問者の興味や行動を把握し、Webページを改善できます。

画像出典:Microsoft Clarity - Free Heatmaps & Session Recordings(https://clarity.microsoft.com/lang/ja-jp

ヒートマップとは

ヒートマップとは、Webサイトの解析に役立つ解析ツールの一つで、データを色の強弱で表し、一目で状況をわかりやすくする方法です。

Webサイトを訪れる訪問者が、サイトのページ内でどのような動きをするかを解析できます。

サイト訪問者がページ内で行うクリックやスクロール、タップなどの行動を色の強弱を使って表すことができます。

そのため、ページのどの部分に興味を持ったのか、どの部分でページから離脱してしまったのかなど、ページの問題や課題がわかるのがメリットです。

ヒートマップを描くことで、ページの改善に結び付けられます。

ヒートマップによって解析できること

ヒートマップは、色の違いや強弱などのグラデーションを通じて、サイト訪問者の行動を解析できるツールです。

ヒートマップの種類によって、以下のような事柄の解析に役立ちます。

スクロール・ヒートマップ

スクロール・ヒートマップやアテンション・ヒートマップと呼ばれるヒートマップを使うと、サイト訪問者が熟読しているコンテンツが視覚化できます。

あるページ内で、どの部分が最も注視されているかを解析することが可能です。

サイト訪問者の平均滞在時間を色の強弱などで表すことができ、どのコンテンツをよく読んでいるのかだけでなく、どの部分で興味を失い、ページから離脱してしまったのかなども解析できます。

クリック/タップ・ヒートマップ

パソコンから見るWebサイトならマウスのクリック、スマホやタブレットのページであれば、タップの場所を視覚化するヒートマップです。

サイト訪問者がページのどこでクリックしたか、タップしているのかを色の強弱で視覚化できます。

ヒートマップの色が赤で濃くなっている部分は、サイト訪問者が頻繁にクリックしたかタップしている場所です。

これに対して、赤とは逆の青い色の部分やまったく色が付いていないような部分は、サイト訪問者がほとんど訪れていないか、スルーされている場所と解析できます。

コンテンツを省くことや興味ある内容や離脱されない内容に改善する必要が生じます。

マウスグラフィ・ヒートマップ

マウスグラフィ・ヒートマップでは、サイト訪問者のマウスポインターの動きを視覚化することが可能です。

Webサイトのページを訪問したユーザーが、マウスポインターを静止したままでいる状態を、色の強弱で表すことができます。

赤く濃くなっている部分は、サイト訪問者がマウスポインターを頻繁に静止されている場所で、興味がある、熟読していると解析することができます。

一方、赤とは反対色の青や色が付いていない部分は、スルーされているような興味を持たれていない場所と解析することが可能です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

2. 業務分析・データ利活用

目標「身近な業務を分析し、データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」

説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」

(2) 業務分析と業務計画

・業務を分析するための代表的な手法、データの可視化手法。

②図表、グラフによるデータ可視化

・目的に応じた適切な可視化手法の選択による、他者へのデータの説明。
・不適切に作成されたグラフにだまされないこと、及びそのようなグラフを作成しないこ
と。
・データを分析して問題解決や効率化を図るためのツール(ソフトウェアパッケージ)
の活用。

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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