《 iパス用語解説》折れ線グラフとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「折れ線グラフ」です。

大まかに説明すると

折れ線グラフは、データの変化を点と線で示すグラフです。

傾きや形状から変化の様子がわかり、時系列データを比較するのに適しています。

例えば、来店者数の変化や商品価格の推移を表現できます。

線の始まりはゼロから、目盛りの幅は揃えることが大切です。

1つのグラフに複数の線を書く場合は色分けし、凡例で説明するのがポイントです。

画像出典:データを散布図または折れ線グラフで表示する - Microsoft サポート(https://support.microsoft.com/ja-jp/office/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%92%E6%95%A3%E5%B8%83%E5%9B%B3%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E6%8A%98%E3%82%8C%E7%B7%9A%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%81%A7%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%82%8B-4570a80f-599a-4d6b-a155-104a9018b86e)

折れ線グラフとは

折れ線グラフは、あるデータの連続的な変化をわかりやすく表現しやすいグラフです。

縦軸にデータ量、横軸に年や月などの時間の経過をとり、データの量を点でとって折れ線で結んでいきます。

折れ線の動きで、データの傾向を見ることができます。

たとえば、線が右上がりなら数値が増加している、右下がりなら数値が減少しているなど、データの増減を把握することが可能です。

また、折れ線グラフの傾きからは、変化の大きさを把握できます。

折れ線の傾きが急な場合は変化が大きく、傾きが緩やかな場合は変化が少ないことがわかります。

折れ線グラフの例

時系列で示せるので、たとえば、次のようなデータを見るのに役立ちます。

お店における1日の時間帯による来店者数の推移や売上の推移、曜日ごとの来店者数の推移や売上の推移などです。

来店者数が多い時間帯に接客スタッフやレジスタッフを増やす、売上が多い時間帯に品切れが出ないようにするなどが可能です。

ある商品の価格の変化を示すことで、価格変動をわかりやすく把握できます。

原油価格であったり、大根の価格であったり、さまざまな価格の変動を誰もがわかりやすく理解できるのが折れ線グラフのメリットです。

また、日々の体温の変化や血圧の変化などの記録を折れ線グラフで表し、健康状態の傾向などをチェックすることもできます。

折れ線グラフの特徴

折れ線グラフを作成する際は、縦軸と横軸の目盛りの交わる点に点をとってつなぐ方法のほか、棒グラフから作成することも可能です。

棒グラフの各棒の頂点を点で結ぶと折れ線グラフになります。

棒グラフの場合、それぞれの数の大きさを比較しやすいですが、折れ線グラフの場合、同じデータを使っていても、より数の変化の様子を見やすくなるのが特徴です。

高さよりも、線の傾きに目がいくため、増えた、減ったという変化を一目で把握しやすくなります。

このように、折れ線グラフは数の大きさを比べる目的より、変化の様子を一目で確認したい時に作成することが多いです。

折れ線グラフを作成する際のポイント

時系列で正しくデータを比べるために、線の始まりはゼロからスタートさせます。

折れ線グラフでは目盛りの幅がとても重要になるため、目盛り幅は正しく揃えなくてはなりません。

目盛りの幅を間違えると、折れ線の形が変わってしまい、傾きもおかしくなり、変化の様子を正しく捉えることができなくなります。

1つのグラフに折れ線を複数書くことも可能です。

その場合、赤と青、黒など線を色分けすると見やすくなります。

また、どの線が何を表しているのかわかるように、凡例と呼ばれる説明を添えるのもポイントです。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

2. 業務分析・データ利活用

目標「身近な業務を分析し、データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」

説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」

(2) 業務分析と業務計画

・業務を分析するための代表的な手法、データの可視化手法。

②図表、グラフによるデータ可視化

・目的に応じた適切な可視化手法の選択による、他者へのデータの説明。
・不適切に作成されたグラフにだまされないこと、及びそのようなグラフを作成しないこ
と。
・データを分析して問題解決や効率化を図るためのツール(ソフトウェアパッケージ)
の活用。

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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