「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「コンピュータの処理能力の向上」です。
目次
大まかに説明すると
コンピューターの処理能力の向上は、CPUの動作速度や各部品の性能向上によって実現しています。
これにより、高性能なコンピューターが普及し、高画質映像やリアルタイムビデオなども処理できるようになりました。
主な方法として、CPUの強化、大容量メモリの搭載、データの保存装置を効率的なものにすること、そしてHDDからSSDへの移行があります。
これらの技術向上により、コンピュータはAIやクラウドサービス、IoTなどの分野で幅広く活用されています。
コンピューターの処理能力の向上とは
CPU の動作動作周波数が1GHzに到達した2000年頃からと比べますと、2023年現在は、4Ghz レベルにまで向上するだけでなく、メモリーの大容量化、グラフィック機能の高性能化、基盤内のデータ転送速度の高速化、各機器の精細化など、コンピューターを構成する部品の全てが処理能力の向上や小型化を実現しています。
それにより、非常に高性能なコンピューターが、スマートフォンやパソコンなどのデバイスとして身近になってきています。
特に最近では、4Kを始めとした高精細な映像や、ビデオチャットでのリアルタイムな映像などを処理できるように、グラフィック関連の処理能力の向上も目立ちます。
また、データを保存する記憶媒体が、HDD から SSD に推移しているように、データ転送速度の向上もめざましい状況です。
このように、コンピューターの処理能力の向上とは、CPUだけでなく、様々な部品の技術革新により、実現されており、AI や クラウドサービス、IoT など様々な分野で使われています。
コンピュータの処理能力を向上させる主な方法
コンピュータの処理能力を向上させることで、処理スピードを上げ、大量のデータもより効率的に処理することができるようになります。
コンピュータの速さを向上させるには、以下の要素が基本となります。
強力な処理能力を有するCPUの搭載
コンピュータの速さを決める最大の要因は、CPUの処理能力になります。
パソコンの場合、CPUの向上を目指すにあたり、CPUの入れ替えが難しい場合は、パソコンごと買い替える必要があります。
メモリの大容量化
CPUの処理能力を最大限に発揮させるには、それに充分なメモリが欠かせません。
パソコンの場合、メモリは後から増設できる事が多いです。
HDD・SSDに充分な空き容量
画像や動画など大きな容量のデータを利用する際は、HDD・SSD に頻繁にアクセスします。
そのため、不要なファイルはこまめに削除し、HDD・SSD に余裕を持たせておくこともコンピュータの処理能力向上につながりやすいです。
目安としては数GB~十数GB以上の空きが理想です。
容量が不足している場合は、HDD・SSD の載せ替えや、外付け HDD・SSD などの増設で改善できることが可能です。
HDD の SSD化
HDDよりも SSD の方が 5倍以上、データ転送速度が速く、体感できるレベルで処理速度の向上が可能です。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
1.経営・組織論
目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」
説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」
(4) 社会における IT 利活用の動向
・② 企業活動及び社会生活におけるIT利活用の動向
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。