《 iパス用語解説》官民データ活用推進基本法とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「官民データ活用推進基本法」です。

大まかに説明すると

官民データ活用推進基本法は、ビックデータを使って社会をより便利にする法律です。

この法律では、情報を使いやすくする基本理念や、オンライン手続きの普及、情報の活用、技術の利用機会の平等などの方針が決められています。

また、官民データの連携や安全な使い方、人材の育成なども大切にされています。

この法律を通じて、データを有効に利用して、国民の生活を向上させることを目指しています。

官民データ活用推進基本法とは

官民データ活用推進基本法とは、インターネットをはじめとする高度情報通信ネットワークを通じ、ビックデータを活用することにより、少子高齢化への対応や官民データの適正かつ効果的な活用の推進を図っていくための法律です。

基本理念を定め、国などの責務を明らかにするとともに、官民データ活用推進基本計画の策定と施策の基本となる事項が規定されています。

官民データ活用推進戦略会議を設置し、官民データ活用の推進施策を効率的に実施し、国民が安全で安心して暮らせる社会と、快適な生活環境の実現を目指すことも定められています。

基本理念

官民データ活用推進基本法で定める基本理念は以下の通りです。

情報の円滑な流通の確保を図ること、自立的で個性豊かな地域社会の形成および新事業の創出を図って国際競争力を強化し、活力ある日本社会の実現することも目的です。

官民データ活用により得られた情報を効果的かつ効率的な行政の推進に役立てるとともに、安全性と信頼性の確保、国民の権利利益、国の安全が害されない体制を整えます。

国民の利便性の向上をはじめ、行政分野での情報通信技術のさらなる活用を行い、国民の権利利益を保護しつつ、官民データの適正な活用を図る基盤整備や個人が官民データを活用できるようにする基盤の整備を行います。

AI、IoT、クラウドなどの先端技術の活用を推進するとともに、国、地方公共団体および事業者の責務も定められました。

基本的施策

官民データ活用推進基本法の基本理念を実現するため、基本的施策が定められました。

行政手続きに係るオンライン利用の原則化と、民間事業者などの手続きに係るオンライン利用の促進を図ります。

また、国・地方公共団体・事業者が保有する官民データの活用の推進、コンテンツ流通円滑化を図ります。

情報通信技術の利用機会や活用における地理的な制約、高齢者など年齢の壁などによる利用機会の制約などの格差の是正も必要です。

官民の情報システムの連携を図るためのサービスプラットフォームの構築を目指し、情報システムの規格の整備、互換性の確保、業務の見直し、基盤の整備などが行われます。

国および地方公共団体の施策の整合性の確保を図ります。

マイナンバーカードの利用の推進、研究開発の推進をはじめ、人材の育成と確保、教育および学習振興、普及啓発などを実施し、デジタル化社会の実現を目指すといった基本的施策が定められました。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(4) 社会における IT 利活用の動向

・② 企業活動及び社会生活におけるIT利活用の動向

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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