《 iパス用語解説》デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」です。

大まかに説明すると

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、デジタル技術を使って組織や業務の改革を進めることを指します。

ただのIT化ではなく、効率化やコスト削減、働き方改革、生産性向上などを目指すものです。例えば、ロボットやスマホアプリを使った業務自動化やリモートワークの推進が含まれます。

DXのメリットは、業務の効率化、コスト削減、生産性向上、働き方改革、リモートワークの推進などがあります。組織や業務に革命をもたらす重要な取り組みです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)について

デジタルトランスフォーメーションは、Digital Transformation を略して、DX と呼ばれることが多いです。
( Transformation = Trans = X と略されています)

デジタル技術を用いて、組織改革や業務改革を推進することを指します。

単なる IT 化とは異なり、時代に合わせてパソコンやシステムなどを導入することや、IT 技術を用いて業務の利便性を高めるだけでは DX とされていません。

働き方改革や組織改革をはじめ、業務効率アップや生産性アップを図ることやコストダウンを図ることで会社の業績アップにもつなげていく、目的と体制づくりが求められています。

DX の例

例えば、これまで人が手作業で行っていた工程を RPA(ロボットによる業務の自動化)にしたり、オートメーション化を図ることや作業現場などでスマホアプリを導入して本部と連携したり、業務を効率化することがあります。

また、いつでもどこでも仕事ができるようにリモートワークのための耐性を整えることなども、挙げられます。

DX 導入のメリット

DX を導入することで、以下のようなメリットがあります。

業務の効率化と人手不足の解消

人間が行ってきた業務をシステムやロボットなどが自動的に行ってくれる部分を増やすことができます。

業務の負担が軽減することや業務のスピードアップが図られ、DX 導入前より、少ない人数でも業務を行うことが可能になります。

少子高齢化などの影響で人手不足の企業でも、業務を回せるようになるのもメリットです。

ペーパーレス化とコストダウン

アプリやシステムを使うことで、システム上やオンライン上で業務が完了し、これまで必要だった書類やデータのプリントアウトなどが不要になります。

紙を節約できて環境に貢献できるうえ、紙代や印刷代、書類の郵送代などのコストダウンにも役立ちます。

生産性の向上と業績アップ

業務効率化に伴い、生産性も向上します。

より少ない人数で、より多くの業務をよりスピーディーに行うことができ、会社全体の生産性を上げ、業績アップにつながるのもDX 導入のメリットです。

生産性の向上とコストダウンの効果で、業績も高めることができます。

働き方改革やリモートワークの推進

企業では働き方改革が求められており、従業員のワークライフバランスを改善することが課題になってきています。

業務の効率化で業務量が減り、残業を減らすことや有給休暇が取得しやすい環境に改善されます。

いつでもどこでも仕事ができる環境づくりなど、リモートワーク体制を整えることもできます。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(4) 社会における IT 利活用の動向

・② 企業活動及び社会生活におけるIT利活用の動向

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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