《 iパス用語解説》階層型組織とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「階層型組織」です。

大まかに説明すると

階層型組織は、トップが最高権威で指示が上から下へ伝わる仕組みのこと。

社長が目標を決め、部下が行動するなど、ピラミッド型で上下関係が明確になっています。

メリットは各自が仕事に集中できることで、デメリットは意思決定が遅れたり、トップの許可が必要で制限されること。また、上下関係がプライベートにも影響しやすいため、ハラスメント対策が重要です。

階層型組織とは

階層型組織とは、トップが一番権威を持っていて、それが上から下へと降りる体制を言います。

社長や上司の指示があった場合、部下はその内容で行動することになります。

例えば、売上を今月は全体で1,000万円達成すると決めたら、その目標を達成できるように部下が具体的な方法を考えて行動します。

ほとんどの企業では、社長がトップで、部長、課長、係長、一般社員、と階層的になっている体制が多く、上司の指示に従うようになっています。

各階層の人数分布を図にしてみると、ピラミッド型になっているのも特徴で、ピラミッド型組織とも言われています。

会社としての方針を決める際にも、一般社員から社長に行くケースはほとんどなく、まずはトップが意思決定を行い、部長から課長へなど、段階的に指示が下されていきます。

ある程度の人数いる組織に採用されていることが多く、上下関係がはっきりしており、仕事を分担できるように細分化されています。

メリット

階層型組織のメリットは、役職などの階層に応じて仕事も細かく分けられいる為、各自が決められた仕事に集中できる事にあります。

昇進のルールも分かりやすいため、自分自身の目標も計画しやすく、安心して社会生活をおくれるメリットもあります。

また、仕事を細かく分ける為に、しっかりとルールが決まっている場合も多く、大人数でたくさんの仕事を安全に進められますが、働く人たちの行動も制限する側面もあります。

デメリット

必ず組織のトップが最終決定を下しますので、上司の許可が無いと部下が行動できないことがデメリットです。

その為、組織としての意思決定に時間がかかったり、トップまで意見や報告が届かなかったりする事も多くあります。

また、会社での上下関係が、そのままプライベートの上下関係にもつながる事も多く、組織としてはハラスメント対策も必要になります。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(3) 経営組織

・経営組織に関する基本的な考え方

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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