「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「ワークライフバランス」です。
目次
大まかに説明すると
ワークライフバランスは、仕事とプライベートのバランスが取れた状態のことです。
仕事ばかりでなく、自分の時間も大切にすることで充実した生活を送ることができます。
ワークライフバランスを実現すると、社員はやる気が出て生産性が上がります。また、個々の働き方に合わせて柔軟に働ける環境も生まれます。
例えば、育児中の人は時短勤務やリモートワークで家事との両立ができます。
ワークライフバランスは、心身の健康と幸福感をもたらします。
ワークライフバランスとは
ワークライフバランスは、仕事と私生活のバランスの調和がうまく取れた状態を指しています。
仕事にばかり追われた生活を送っていると、プライベートが犠牲となって心身ともにバランスが取れなくなってしまい、それが病につながることもあります。
仕事と私生活のバランスがうまく取れていることで、精神的にも肉体的にもストレスなく、充実した生活を送るようにできることはいわゆる理想の形です。
ワークライフバランスはプライベートの優先させるという意味でない!
ワークライフバランスというと、仕事よりも私生活を優先させて、生活の充実を図るようなものだと勘違いされやすいのですが、決してそうではありません。
あくまでワークライフバランスは、決められた勤務時間はしっかり働いてやりがいを感じ、残りの自由なプライベート時間は自分のやりたいように過ごして、仕事も私生活も充実したものにする働き方、生き方になります。
ワークライフバランスが実現されることで得られるメリットとは
では、ワークライフバランスが実現できている場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
社員のモチベーションアップと生産性向上
ワークライフバランスを実現していくにあたっては、残業などをできる限りなくし、業務の効率化も見直していかなければなりません。
残業さえ少しでも少なくなれば、社員にとってプライベートの時間を増やすことができます。
プライベートな時間が増えれば、それだけやりたいことができる時間につながるので、私生活が充実することでしょう。
心が満たされることによってモチベーションアップにもつながり、やる気が出ることで仕事の生産性もグンとアップします。
一人ひとりに合わせた働き方が可能に
ワークライフバランスの実現に伴い、たとえばリモートワークであったり在宅勤務であったり、時短勤務などといったあらゆる働き方が生まれるきっかけにもつながります。
たとえば、女性の社会進出もどんどん増えてきている現代では、育児中も正社員として働いている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
育児中の方にとっては残業は難しいこともありますから、時短勤務で働くことで育児と家事、仕事の両立を図ることができます。
また、勤務地が自宅と離れている方でもリモートワークが進めていける環境であれば、その分通勤時間の分だけでも減らすことができ、プライベートな時間に充てることができるものです。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
1.経営・組織論
目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」
説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」
(2) 経営管理 / ヒューマンリソースマネジメントの目的
・経営管理に関する基本的な考え方
・経営管理におけるヒューマンリソースマネジメント(人的資源管理)の重要性
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。