《 iパス用語解説》HRMとは何か。効果的な人事体制の見直し。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「HRM(Human Resource Management)」です。

※2024/3/15 更新:誤字修正

大まかに説明すると

HRM(Human Resource Management:人的資源管理)は、人を大切な経営資源として育成・管理し、会社の成長や働きやすい環境づくりを目指すことです。

働き方改革や評価制度の見直し、給与体系の改善など、さまざまな取り組みがあります。モチベーションを高め、人材の定着や成長を促すことが目的です。

人事評価や報酬制度、福利厚生も重要ですので、総合的に考えて実施して、会社と人材の両方が成長できるようにすることが大切です。

HRM(Human Resource Management)とは

日本語では人的資源管理と訳されます。

企業経営では、昔から人・物・金が三本柱として重要とされてきましたが、HRMはその中でも特に人に注目するものです。

ただ、単に人手として人数が揃えば良いわけではなく、離職したら補えば良いというのではありません。

いかに会社に合った人材を採用し、育成を行い、その能力を開花させ、スキルアップをさせながら、会社に貢献してもらいキャリア形成をしていくかが重要になります。

使い捨ての人材といった古い概念ではなく、人を大切な経営資源と位置づけ、育成管理していくことがHRMです。

そのためには、採用後も適材適所の人事配置をすることやスキルアップをサポートする研修などを実施すること、着実に成長できるよう目標を設定するなどの管理が求められます。

目標に向かって仕事に励み、業績に貢献していけるよう、モチベーションの維持、向上ができる環境づくりも欠かせません。

適切な人事評価や給与やボーナスによる報酬、福利厚生や退職金制度など安心して働ける体制づくりも求められます。

HRMによる人事体制の見直し

早期に離職する人が多い、人材が定着しない、有能な人材が転職してしまう、業績が伸び悩んでいるといった課題がある場合、HRMによる職場環境の見直しが有効です。

たとえば、働き方改革もその一つです。

テレワークやフレックス制の導入、子育て支援対策やストレスマネジメント対策などを行い、多様な働き方の提供や働きやすい環境づくりを目指します。

ほかにも、モチベーションが上がらず、業績が停滞する場合や離職が多い場合には、評価制度の再構築や給与体系の見直しなども必要です。

たとえば、従業員も納得できるわかりやすい評価制度や評価透明性の確保、職種によっては勤続年数などに応じた昇給制度から、実績や実力に応じた年俸制などにするといった対策も検討されます。

モチベーションを維持し、その企業で成長しながら長く貢献してくれる人材が確保できるよう、人材育成制度やキャリアパスを整えることも欠かせません。

たとえば、入社後のステップアップ研修やe-ラーニングによるスキルアップ支援、社内起業制度などさまざまな方法が考えられます。

HRMにはさまざまなことがあります。

そのため、1つだけに目を向けるのではなく、総合的に計画する事が大切です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(2) 経営管理 / ヒューマンリソースマネジメントの目的

・経営管理に関する基本的な考え方
・経営管理におけるヒューマンリソースマネジメント(人的資源管理)の重要性

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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