《 iパス用語解説》コーチングとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「コーチング」です。

大まかに説明すると

コーチングとは、人が自分自身の力で目標を達成できるように、助ける方法です。

コーチは、相手の考え方や行動について話を聞き、適切な質問やアドバイスを通じて、相手が自分で答えを見つけられるように導きます。

例えば、スポーツのコーチングでは、選手が自分で課題を発見し、改善するための方法を見つけるようにサポートします。コーチングは、自己成長や目標達成に役立ちます。

コーチングとは

コーチングは、対象となる方の自立や成長を支援する方法です。

指導することや教え導くことと思われがちですが、コーチングを受ける対象者が、自ら考えて答えを出し、行動できるようにサポートするのがコーチングです。

教えることや指導するティーチング、相談に乗ってアドバイスを提供するカウンセリングとも異なります。

指導者や教育者、カウンセラーなどは、先生と呼ばれることもあり、対象者の上に立って教え導く立場に位置付けられます。

これに対して、コーチングにおけるコーチは上に立つのではなく、対象者と対等の関係にあるのが基本です。

お互いが信頼し合える関係性が大切であり、対象者を理解し、寄り添いながらサポートします。

答えはその人の中にある

コーチングでは「こうしなさい。」、「こうしなければならない。」という指導は行われません。

「答えはその人の中にある。」ことを基本に置く理論です。

対象者が自ら積極的に動くことができるよう、その人が自ら答えを創り出せるように支援します。

「こうしてみてはどうだろうか。」とヒントを与えることや問答を行うことで、対象者がいろいろと試してみて、最適解を導き出すお手伝いをします。

セルフコーチングにも役立つ

コーチングの目的は、教え導くことではなく、自ら主体的に自律的で自発的な行動が取れるように成長させることです。

コーチングの技術を学ぶことは、対象となる人が成長するためのお手伝いができる技術を学ぶだけでなく、自らを成長させるためのセルフコーチングにも役立てることができます。

コーチングは対象となる人が自らを成長に導くための方法です。

そのため、自分自身をコーチングすることで、自分の成長へとつなげられます。

個人だけでなく組織にも適用できる

コーチングはスポーツ選手だけでなく、ビジネスや学校の現場、親子関係や夫婦関係、友人関係や自己実現などさまざまな場面で活用できます。

課題の解決をはじめ、それぞれの役割や責任を果たすため、目標の達成や夢の実現、自信を育むためなどに使える方法です。

個人だけでなく、組織の成長やパフォーマンスアップにも役立ちます。

営業や商談で結果を出せるようになることや組織の課題解決や企画立案、目標の達成や組織改革など、さまざまな場面に活用できます。

部下の育成をはじめ、リーダーシップ教育などにも適用することが可能です。

一人ひとりが業績アップや組織を高めるために、自ら考えて行動できるようになり、自己成長を遂げることで、強い組織づくりが目指せます。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(2) 経営管理 / ヒューマンリソースマネジメント

・経営管理に関する基本的な考え方
・経営管理におけるヒューマンリソースマネジメント(人的資源管理)の重要性

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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