《 iパス用語解説》グリーンITとは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「グリーンIT」です。

大まかに説明すると

グリーンITとは、IT技術を利用して環境負荷を減らすことを目的とした取り組みです。

例えば、省エネルギー型のパソコンやスマートフォン、再生可能エネルギーを利用したデータセンターの建設などがあります。

また、リモートワークやテレビ会議システムの普及により、通勤などの交通量を減らすこともグリーンITの一環です。

企業や個人がグリーンITを活用することで、CO2排出量の削減や省エネルギーにつながり、環境保護に貢献することができます。

ITの進歩と電気使用量の増大

企業でも個人でも、IT化の動きは進むばかりです。

今やあらゆるものがIT化され、作業スピードのアップや業務の効率化、利便化に役立っています。

一方、便利なITツールを導入するほど、電気の使用量は増えていきます。

省エネと言われると、エアコンや照明の節電など取り組む人は多いですが、IT機器の使用量を抑えようなどと考える人や唱える人はほとんどいません。

ですが、パソコン一つとっても、使用しているうちに大量の熱を帯びてきます。

それだけ、激しく電気を消費しています。

ノートパソコンやスマホなど充電式のものも、すぐに電池が切れるので、充電コードにつないで電気を使って充電しなくてはなりません。

オフィス内部やテレワークや日常生活を行う自宅を見回しただけでも、IT機器によって大量の電気が消費されています。

さらに、企業においてはサーバーの24時間365日管理やマシニングセンターなどを常時稼働させ、かつ温度が上がりすぎないよう冷却を行うなど、大量の電力を消費し続けているのです。

重要となるグリーンIT

ITは便利なツールで、日常生活も便利にしてくれ、企業での活動も効率的にしてくれます。

そのため、導入を進め、使うほど良いといった風潮があり、消費電力が意識されることや使い過ぎや省エネが意識されることはほとんどありませんでした。

省エネといえば、エアコンの温度設定を抑えたり、照明をこまめに消したり、冷蔵庫に詰め込みすぎない、開け閉めをスピーディーにするといった対策が一般的です。

ですが、IT化が進み、IT機器の導入がますます進むからこそ、IT分野においても省エネを加速させていかないと、電力消費を増やし、二酸化炭素の排出量を増やし、地球温暖化にも影響を与えかねません。

そこで、国ではグリーンITプロジェクトとして、2030年までの長期さらには、2050年までの超長期を見据え、エネルギー利用の最適化を実現し、データセンターの年間消費電力量を30%以上削減できる基盤技術の確立やネットワーク部分の年間消費電力量を30%以上削減できるネットワーク・ルータの技術開発などに取り組むことを掲げています。

企業の取り組みが不可欠

国が掲げた省エネ目標を達成するためには、IT機器や技術を開発している企業をはじめ、導入して使用している企業の取り組みも不可欠です。

省エネできる技術や機器の開発を進める一方で、利用する側も、最新の省エネ機器への更新を図っていかなくてはなりません。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(1) 企業活動と経営資源

・企業活動の目的と基本的な考え方
・経営におけるヒト,モノ,カネ,情報に対する考え方や管理・手法の意義と必要性

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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