《 iパス用語解説》販売量とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「販売量」です。

大まかに説明すると

販売量と売上は比例し、売上から費用を引くと利益になります。

ジュース専門店を例にすると、一杯500円で販売し、材料費100円、固定費20万円の場合、変動費は販売量に応じて増加します。

例えば1,500杯売れると、売上75万円、変動費15万円、固定費20万円となり、利益は40万円です。

固定費は一定ですが、変動費は販売量に左右されるため、利益を出すには固定費と変動費を上回る販売量が必要です。

販売量と売上の関係

商品を販売する業種の場合、利益がいくら出せるかは、いくらの物がどれくらい売れるかに左右されます。

単純に考えると、商品1個あたりの単価またはグラムあたりなど、一定量あたりの単価に販売量をかけることで売上を出すことが可能です。

売上金額から費用を控除すると利益が計算できます。

そのため、値段をいくらに設定するかに加え、どれくらい販売できるかは重要です。

一般的には、販売量が多くなるほど売上が上がり、利益を増やすことができます。

販売量のケーススタディ

ある人がジュース専門店をオープンさせ、しぼりたてのジュース1杯を500円で販売するとしましょう。
材料費は100円かかっています。

お店の賃料が月に10万円、光熱費が2万円、アルバイトを一人雇う月の給料として8万円払うとします。

経費は主なものだけで挙げましたが、毎月20万円の固定費がかかっている状況です。

では、ジュースを何杯売れば、利益が出るのでしょうか。

変動費について

賃料や光熱費、給料などの固定費のほか、変動費も発生しています。

それは、ジュースを作るための材料費です。

材料は一定量ずつ仕入れるイメージなので固定費に思われますが、実際にはジュースの販売量に応じて変動するので変動費にあたります。

ジュース1杯当たりの材料費は100円でしたので、ジュースが1杯売れると100円、2杯売れると200円、3杯売れれば300円となるわけです。

つまり、販売量が増えるほど費用が増えていきます。

このように、販売量や売上に応じて増減する費用のことを変動費と呼びます。

利益の計算

今月、ジュースが1,500杯売れたとします。

1杯500円なので売上金額は75万円になります。

これにかかった変動費は、100円×1,500杯で15万円です。

費用は、固定費に変動費を加えた合計額なので、この月は20万円+15万円で35万円かかりました。

75万円から35万円の費用を控除すると、利益は40万円になります。

変動費は販売量に左右される

固定費は毎月必ずかかる費用で、賃料や光熱費、人件費は急激に増減するものではないので基本的に一定です。

これに対して、変動費は販売量で左右されます。

ジュースが2,000杯売れると変動費は20万円になりますが、寒くなって1,000杯しか売れなければ、変動費は10万円に下がります。

販売量が減って変動費が低下しても、固定費は必ずかかるので、固定費と変動費を上回る販売量を売らないと利益が出ません。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

3. 会計・財務

目標「企業活動や経営管理に関する、会計と財務の基本的な考え方を理解する。」

説明「企業活動や経営管理について、損益分岐点などの会計と財務に関する基本的な用語
の意味と考え方を理解し、身近な業務に活用する。」

(1) 会計と財務

・売上と利益の関係

① 売上と利益の関係

・用語と考え方

【活用例】

損益分岐点や利益率などの簡単な計算

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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