
「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「データサイエンティスト」です。
目次
大まかに説明すると
データサイエンティストは、ビッグデータを解析して有益な情報を導き出す専門家です。
統計学、情報工学、ビジネスの知識が求められ、Pythonなどのプログラミング言語やデータサイエンス用ライブラリを使用します。
仕事の流れは、データ収集・仮説立案、データ前処理、データ分析、レポーティングです。
統計用ソフトやビジネスツールも駆使して、データの収集から結果の報告までを行い、各業界で重要な役割を果たしています。
データサイエンティストとは
データサイエンスとは、ビッグデータ(Big Data)と呼ばれる大量に蓄積されたデータを科学的に解析して、役立つ情報や新しい事象を発見する手法です。
データサイエンティストは、データサイエンスを行うスペシャリストを指します。
マーケティングのほか、物流、医療、教育、エンターテイメント、ITなど、さまざまな業界で、データサイエンティストが重要な役割を担っています。
データサイエンティストに求められるスキル
データサイエンティストには、幅広い知識やスキルが求められています。
必須となるのは、統計学、情報工学、ビジネスの3つの分野に関する知識です。
統計学では、数学やデータ分析手法などの知識が欠かせません。
情報工学では、データベースやビッグデータ処理などの知識のほかに、プログラミング言語の知識が必要になります。
データサイエンスの現場で使われることが多いプログラミング言語は、PythonやR言語などです。
近年は、機械学習やAIへの注目が高まっており、Pythonが人気となっています。
Pythonには、NumPy(数値計算)、Pandas(データ解析)、Scikit-learn(機械学習)などのデータサイエンスに活用できるライブラリーが充実しています。
ビジネスに関しては、データビジュアライゼーションのほかに、担当する関連分野への理解が求められているのです。
そのほかに、パソコン、文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼン資料作成ソフト、統計用ソフトなどのツールを使いこなせるスキルも必要です。
データサイエンティストの主な仕事
データサイエンティストの仕事は、主にデータの収集、仮説の立案、データ前処理、分析、そして結果のレポーティングです。
最初に必要なデータを集め、解決したい問題に対する仮説を立てます。
次に、収集したデータを分析に適した形に加工する前処理を行います。
その後、前処理したデータを使って分析を行い、最後に分析結果を考察してレポートにまとめ、報告します。
これらのプロセスを通じて、ビジネスの課題解決や意思決定を支援します。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
2. 業務分析・データ利活用
目標「身近な業務を分析し、データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」
説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」
(3) データ利活用
・データを分析して利活用することによる、業務改善や問題解決
③ データサイエンス,ビッグデータ分析
・データの特徴を読み解くことでの,起きている事象の背景や意味合い
・データサイエンスにおける帰納的推論の重要性,及び利点と欠点
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。