「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「インタビュー(構造化、半構造化、非構造化)」です。
目次
大まかに説明すると
インタビューには構造化(予め定めた質問)、半構造化(ある程度決まった質問で、柔軟な質問も可)、非構造化(自由な質問)の3つの形式があります。
構造化は一貫性ありますが柔軟性に欠け、半構造化は質問の幅広さがありますが、インタビュアーの力量が求められます。
非構造化は柔軟性がありますが、対話が進まない可能性があります。適切な形式の選択は目的や対象によります。
インタビューの形式(構造化、半構造化、非構造化)の違いについて
受験や就職時の面接をはじめ、街頭インタビューや各種記者会見や取材現場でのインタビューの形式には大きく分けて3つの方法があります。
以下で構造化インタビュー、半構造化インタビュー、非構造化インタビューの特徴や違い、メリットやデメリットについて見ていきましょう。
構造化インタビューとは
あらかじめ質問すべきことが決められており、インタビュアーはその内容の通りに質問をしていき、回答を得る方法です。
あらかじめ評価基準が決められており、それに沿う質問項目や質問になっており、評価と質問が構造化されています。
相手の回答内容に反応したり、回答内容に応じて質問を変更したり、あらかじめ想定していない質問をすることはありません。
メリット
誰がインタビュアーになっても同じ質問をしてインタビューができること、あらかじめ確認したい点だけを網羅できる点です。
デメリット
柔軟な対応や反応ができず、回答者が言いたいことや本音などを聞き出せないことがあります。
半構造化インタビューとは
半構造化インタビューは、あらかじめ一定の質問を決めておき、その質問に関する回答を得るものの、それ以降はインタビュアーが個別に質問できる方法です。
構造化インタビューの方式が、半分ほど採用されているので半構造化インタビューと呼ばれます。
メリット
あらかじめ決めておいた質問への回答について、もっと掘り下げることやインタビュー中ーに気になった点などを確認できます。
デメリット
インタビュアーに柔軟な対応力や相手の回答を理解、分析する力などがないと、個別の自由な質問がうまくいかないことがあります。
非構造化インタビューとは
非構造化インタビューとは、あらかじめ質問を決めておかず、その場でインタビュアーが自由に質問をしていく方法です。
構造化インタビューとは対極にある方法なので、非構造化と呼ばれます。
メリット
その場の雰囲気や相手の印象や反応などに応じて自由に質問ができ、対話ができるので、相手の思わぬ本音を引き出すことや想定しない話題や意見などが得られます。
デメリット
一方、インタビュアーの力量が要求され、慣れていないと相手からほとんど情報や意見を聞き出せない場合やお互いに対話が進まず、早期に終了してしまうおそれもあります。
インタビュー方式の使い分け
インタビュー方式はそれぞれ違い、メリット、デメリットがあるので、対象者や確認したい事項などに応じて使い分けるのがおすすめです。
たとえば、就職の面接なら、
・多くの応募者から多くの担当者が手分けして、自社に合う人材を選考する際は構造化面接、
・二次面接は人事担当者などによる半構造化面接、
・最後は役員による非構造化面接を行うなどです。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
2. 業務分析・データ利活用
目標「身近な業務を分析し,データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」
説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」
(1) 業務の把握
・業務内容を把握するための,情報収集及び業務フローなどのビジュアル表現
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。