「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「アンケート」です。
目次
大まかに説明すると
アンケートは特定の目的で行う調査で、意見や行動を把握するために一定の質問を対象にしています。
質問の内容や回答方法、対象者を決める企画が必要で、紙や電話、インターネットなどで実施されます。
アンケートの目的や回答方法は検討が必要で、集めたデータは集計・分析され、表やグラフで結果を視覚化して解釈します。
アンケートは政治やサービスの評価など様々な分野で役立つ手法です。
アンケートとは
アンケートとは、特定の目的を調査するために、ターゲットとなる対象を決め、ターゲット層の意見や行動を把握することを目的に行われる調査です。
一定の質問を作成して、その回答を求め、データを集めて集計、分析を行います。
アンケートは、調査対象に回答を求めないと得られないデータを収集することが大きな特徴です。
政治や景気に関する意見、サービスに対する顧客の満足度、性別や年齢別の消費者のライフスタイルの動向などさまざまな目的でアンケート調査が行われています。
アンケート調査の企画
アンケートを実施するためには、なんの目的で誰にどのような意見を求めたいかを決め、そのためにはどのような質問をどのような回答方法で、どの順番で行うかなどを検討しなくてはなりません。
また、何人くらいの規模で調査をしたいのか、ターゲットにアプローチする方法はどうするのか、自分たちで調査するのか、アンケート調査会社に依頼するのかなども決めることが必要です。
アンケートの方法として紙の質問票を配って回収する方法、電話で質問をして回答を得る方法、街頭などで直接質問して回答を得る方法をはじめ、近年はインターネット上でのアンケート調査が主流になっています。
アンケートの作成
アンケートの目的を達成するために、どのような質問をどの順番でしていくか、質問のボリュームをはじめ、回答の方法は選択肢なのか、自由回答方式なのかを決めなくてはなりません。
選択式の場合も、いずれか1つだけ回答を選ぶ単一回答、複数の選択肢から複数選べる複数回答、複数の選択肢の中から上位いくつかを並べて選ぶ順位回答などがあります。
質問の順番は全体の質問から個別の質問へ流れる方法、答えやすい質問から答えにくい質問へなど、質問の種類などに合わせて構成することが必要です。
アンケート実施後の分析
アンケートを行い回収した調査票やデータを集計して、分析します。
インターネット上のアンケートはシステム的に集計がしやすいので、紙の質問票よりもスピーディーな集計ができます。
ただし、回答間の整合性チェックなどを行い、無効なアンケート結果がないかをチェックしなくてはなりません。
データとして集計するには選択方式が便利ですが、個々のカスタマーの意見を聞きたいなど、より具体的な回答を得たい時は、チェックや分析が面倒でも自由回答形式がおすすめです。
調査データが集まったら、回答の割合などを計算し、表やグラフで視覚化すると調査結果がわかりやすくなります。
アンケート結果から、どういうことがわかったのか、分析、解釈を行い、当初定めた目的のために活かします。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
2. 業務分析・データ利活用
目標「身近な業務を分析し,データの利活用によって問題を解決するための代表的な手法を理解し、活用する。業務を把握する際のビジュアル表現を理解し、活用する。」
説明「身近な業務を把握して分析する手法、代表的なビジュアル表現、データ利活用、OR(Operations Research)及びIE(Industrial Engineering)の手法を理解し、活用する。」
(1) 業務の把握
・業務内容を把握するための,情報収集及び業務フローなどのビジュアル表現
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。