「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「データの多様性及びデータ量の増加、ビッグデータ」です。
目次
大まかに説明すると
ビッグデータは、膨大なデータで、3つの特性を持っています。
まず、Volume(データ容量)は膨大なデータ量を指します。
Variety(データの多様性)は、テキスト、画像、音声など異なる種類のデータを含みます。
Velocity(データの生成速度)は、リアルタイムなデータや高頻度のデータを意味します。
ビッグデータを利用するには新しい体制や環境が必要で、ソーシャルメディアやIoTなどから情報を収集できます。
ビッグデータの活用により、意思決定、業務効率化、新しいサービスの提供が可能で、データの種類には構造化データ、非構造化データ、半構造化データの3つがあります。
ビックデータの特性
近年頻繁に見聞きするようになったビッグデータとは、多様なデータを大量に含み、かつハイスピードで到達するデータのことです。
ビックデータには3つのVと呼ばれる特性があります。
3つのVとは、Volume・Variety ・Velocityです。
Volumeとはデータ容量のことで、ビッグデータのデータ量は膨大であることを意味します。
Varietyとはデータの多様性のことで、テキストデータをはじめ、画像や音声、動画などの多様な種類および形式のデータが含まるのが特徴です。
Velocityとはデータ生成速度・頻度を意味し、リアルタイムで収集できるデータ・秒単位など高頻度のデータで構成されます。
ビッグデータというと、大量のデータというイメージが先行されがちですが、ビッグデータはデータ量だけでなく、多様性と複雑さからビッグと呼ばれているのです。
ビッグデータの可能性
ビッグデータは、データの多様性とデータ量の増加が大きいので、従来のデータ処理ソフトウェアでは管理ができません。
従来のデータベースによる収集、管理、処理の能力を超えているので、ビッグデータを利用するには官民あげての体制や環境整備が不可欠です。
デジタルで監視可能なものなら、あらゆるところから情報が集まり、収集できるのが特徴です。
たとえば、ソーシャルメディアのトレンドなど身近なものから、気象衛星や交通監視カメラやドローン、家庭やオフィス、施設などに設置されたIoTデバイスなど多種多様なデータソースがあります。
データの多様性およびデータ量の増加は無限大です。
そのため、これらの多様で大量の情報を含むビッグデータを活用できれば、これまで解決できなかったビジネス上の問題に対処できることやさまざまな新たなサービスの提供が可能です。
意思決定の促進をはじめ、業務効率化や顧客目線での製品開発やサービスの提供、さまざまなエクスペリエンスの創出などに役立てることができます。
ビッグデータの種類
ビッグデータの種類は大きく3つに分けることが可能です。
構造化データ
財務データ、マシンログ、人口統計データといった整理と検索が最も簡単なデータです。
構造化データは管理が比較的容易なので、膨大な量であっても、必ずしもビッグデータとはみなされません。
非構造化データ
SNSの投稿や画像、音声、顧客レビューなどの情報を含みます。
行列形式の標準リレーショナルデータベースでは簡単に取得できず、企業がその取得を行うために作業をすると、結果として情報が古くなってしまうのが課題でした。
半構造化データ
構造化データと非構造化データの中間形式で、電子メールがその一例です。
送信者、受信者、件名、日付などは構造化データ、メッセージの本文は非構造化データで構成されます。
こうした多様なデータを瞬時に集めて活用できるのが、ビックデータ活用のメリットです。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
1.経営・組織論
目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」
説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」
(4) 社会における IT 利活用の動向
・② 企業活動及び社会生活におけるIT利活用の動向
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。