《 iパス用語解説》タレントマネジメントとは何か。目的と期待できること。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「タレントマネジメント」です。

大まかに説明すると

タレントマネジメントは、企業で働く人々の能力を活かし、組織の成果を最大化するための方法です。

目的や目標を設定し、適材適所の人材を見つけ出し、育成していきます。

少子高齢化やグローバル化の影響で、人材の確保や定着が難しくなっています。

タレントマネジメントを導入することで、人材を活かし、成長や課題に柔軟に対応できるようになります。

従業員も自分の能力を発揮でき、やりがいや成長を感じることができます。

企業と従業員の両方にとってメリットがあります。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、企業において、タレント(従業員)が持つ能力やスキルを経営資源として位置づけ、タレントを育成、向上させながら、人材採用や配置、育成に活用する取り組みです。

タレントマネジメントを通じて、従業員を有効活用するとともに生産性を上げ、組織のパフォーマンスの最大化するためのマネジメント手法です。

企業の経営目標を達成するために、従業員個々人の能力を最大限に発揮させ、戦略的な人員配置を行う目的で行われます。

タレントマネジメントの方法

タレントマネジメントを行うにあたっては、まず企業として経営戦略を立て、導入する目的や目標を設定することが必要です。

部門や部署ごとにどのような人材が必要か、タレントの育成法や活用法を検討し、設計を行います。

次に設定した目的や目標に合わせ、適した人材を発掘しなくてはなりません。

適材を探し出すために、すべての従業員のプロフィールや経験や実績、保有資格などの情報をデータ化・セグメント化して分析を行います。

タレントを発掘したら、適材適所の人材配置を行うことが必要です。

配置をして終わりではなく、部署の管理職陣が連携しながら、能力を活かし、伸ばせる環境を整え、育成を行っていきます。

さらに、その成果を評価し、フィードバックを行います。その評価などもデータとして蓄積し、タレント情報を更新していくことも大切です。

タレントマネジメントが求められる理由

近年、日本ではタレントマネジメントを導入する企業が増えています。

その主な理由として、少子高齢化に伴う人材不足や働き方の価値観の多様化により転職する人が増え、人材の定着が難しくなったこと、ビジネスのグローバル化などが挙げられます。

少子高齢化で人材獲得競争が厳しくなる中、すでに雇用している限られた人的資源をいかに有効活用できるかが課題です。

従業員個々のタレントを活かして、伸ばしながら、組織力を強化し、持続的な成長を図っていくことが求められています。

従業員も自分の能力が活かせ、能力を伸ばしながら活躍できれば、モチベーションも高まり、その企業に定着することも期待できます。

評価されれば、賃金アップや昇格などキャリア形成にもプラスに働くので、企業にとっても従業員にとってもメリットが大きいです。

情報のスピード化やオンラインを通じて国の境目も簡単に超えることができるようになった時代には、グローバルに活躍できる人材の育成も急務です。

タレントマネジメントで適材適所の人員配置を行うことや能力を伸ばすことで、グローバルに活躍できる人材を育成できます。

ビジネスのスピードが速まる中で、企業が直面する問題にも速やかに対応できる人材を充てることが可能です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(2) 経営管理 / ヒューマンリソースマネジメントの目的

・経営管理に関する基本的な考え方
・経営管理におけるヒューマンリソースマネジメント(人的資源管理)の重要性

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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