「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。
iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。
今回のキーワードは「CDP」です。
目次
大まかに説明すると
CDPはキャリア開発に焦点を当てた教育プログラムで、自分のスキルや興味を発見し、将来のキャリアのための目標を立てる手助けをすることを目的としています。
社会人においては、会社が定めた目標を達成するために必要なスキルや知識を学ぶトレーニングプログラムを行うことが多いです。
CDPを行うことで、企業の目標とするところに賛同した人材を育成しやすくなり、適材適所の人材配置もしやすくなり、結果的には会社の利益を向上させやすくなると考えられています。
CDP(Career Development Program)とは
キャリア開発に焦点を当てた教育プログラムです。
CDPは、学生や社会人が自分のスキルや興味を発見し、将来のキャリアのための目標を立てる手助けをすることを目的としています。
また、社会人においては、会社が定めた目標を達成するために必要なスキルや知識を学ぶトレーニングプログラムを行うことが多く、社員自身が自分のキャリアアップのために参加することもあります。
CDPの主なメリット
CDPとは、簡単に言えば企業が率先して従業員のキャリアに関する計画を提案していく方法です。
そもそも、現在の日本の雇用体系においては就職がゴールになっていることが少なくありません。
就活生としてどういった企業に就職できるかを模索するあまり、その後のビジョンを描けていない人材が多いのです。
そのため、いざ会社に入ったら何を目標に仕事をしていけば良いかわからないまま、会社を辞めていく人材も少なからず生じています。
こうした新入社員のビジョンのなさは、企業にとっては逆に狙い目とも言えるでしょう。
社会に出たばかりで迷っている新入社員に対して、明るいビジョンを示していければ、企業への忠誠心を養うことにもつながります。
そもそも、CDPのメリットとして会社への在籍期間を延ばせるというものがあります。
この会社にいればこのようなキャリアを積むことができると提案すれば、企業の目標とするところに賛同した人材を育成しやすくなるのです。
また、こうしたCDPを行うことで企業に所属する従業員の人となりが理解しやすくなるというメリットも挙げられるでしょう。
普段からCDPを通じて若い社員と交流していれば、この社員はこの分野が得意で、あの社員はあの分野が得意だという実力の把握にもつながります。
これによって適材適所の人材配置ができるようになり、結果的には会社の利益を向上させやすくなるのです。
人材育成の一つの指針として
企業を運営するうえでどのような方針にもとづいて人材を採用するかは大切です。
現在は多くの企業が即戦力の人材を欲しがっている時代です。
確かに、すぐに仕事で結果を残し、企業に貢献できる人材がいれば経営は楽になるでしょう。
もっとも、短期的な利益だけを追求するあまり、長期的なビジョンを見失うようではいけません。
これは人材育成にも当てはまる話です。
初めの数年は成績が良かったにもかかわらず、30歳に近づいたあたりから思うように仕事がうまくいかなくなったという例は珍しくありません。
なぜそういうことが起こるのかといえば、企業が人材に対して長期的な目標を提示できないことに由来します。
すぐに結果を出すよう急かすのではなく、しっかりと地力をつけさせたうえで会社に長く貢献できるような人材を育成しなければいけません。
そのうえで、参考になる考え方として、Career Development Program(CDP)の実施があります。
本キーワードの関連情報
今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。
カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」
1.経営・組織論
目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」
説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」
(2) 経営管理 / ヒューマンリソースマネジメント
・経営管理に関する基本的な考え方
・経営管理におけるヒューマンリソースマネジメント(人的資源管理)の重要性
参考・引用元資料
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。