《 iパス用語解説》財務管理・資産管理・人事管理・情報管理とは何か。大まかな説明付き。IT / ICT Glossary「IT担当者からのファーストリポート」

「IT / ICT Glossary」シリーズでは、主に国家資格「ITパスポート(iパス)」に関連した用語を解説致します。

iパスの学習範囲は「企業と法務」など、システム以外の分野も含まれていますので、業種・職種に関わらず、社会生活を送る上で、とても参考になると考えています。

今回のキーワードは「財務管理・資産管理・人事管理・情報管理」です。

大まかに説明すると

財務管理はお金の管理や予算の立て方。

資産管理は会社が持つ物や不動産の管理。

人事管理は人材の雇用や採用、研修、評価、報酬の管理。

情報管理はデータや情報の保管・共有・利用の仕方のことを指します。

会社の経営に欠かせない様々な管理領域を整えることで、会社の効率性や競争力を高めることができます。

財務・資産・人事・情報管理の重要性

企業経営においては、古くより人・物・金が重要と言われてきました。

仕事を行い業績を上げてくれる人材、事業を行ううえで必要となる不動産や動産、原材料や商品などのもの、そして事業を行っていくための資金です。

これを三大経営資源と呼び、企業が成長していくうえで欠かせないものと位置づけてきました。

さらに、現代の情報化社会においては、この3つに加えて情報の重要性が帯びています。

そのため、人・物・金・情報を四大経営資源と位置づけています。

これらをしっかり管理していくことで、業績を上げ、生き残りを図り、持続的な成長を遂げていくことを目指すことが必要です。

このことから、資金を管理する財務管理、物を管理する資産管理、人材を管理する人事管理、情報を管理する情報管理が重要になります。

財務管理

財務管理とは企業経営において、資金を管理することです。

資金をどのように調達するのか、資金をどのように使い、運用するのか、お金の流れを管理し、赤字にならないように制御し、黒字経営を目指します。

資金の調達法には株式の発行をはじめ、社債発行や銀行融資などの負債による方法もあります。

事業やプロジェクトごとに予算を立てて予算管理し、決算を行い、利益を管理するといった一連のプロセスです。

資産管理

資産は幅広いものが含まれます。

現金や預金といった金銭をはじめ、株式や債券などの金融資産、土地や自社ビル、工場などの不動産、設備や機械、社用車、商品などの動産も該当します。

資産の購入や売却、適切な運用や活用をはじめ、メンテナンスや買い替えなどを行い、資産が無駄なく、有効活用されるよう管理することが大切です。

人事管理

人事管理は、企業経営においても重要な管理業務です。

いかに資金や資産があっても、ビジネスのアイディアを出してくれる人や実行してくれる人がいなくてはビジネスができません。

近年は人手不足で事業を縮小する企業や人材流出や採用ができずに悩む企業も増えています。

有能な人材の採用に始まり、既存人材の適材適所や有効活用を図り、人材が流出しないよう、職場環境や待遇改善を図っていくことが大切です。

情報管理

IT化が進み、情報のスピードが加速し、世界を一瞬で駆け巡る時代となっています。

情報の取得の遅れや判断の遅れが、ビジネスチャンスを逃し、大きな損失につながるリスクもあります。

金融情報、信用情報に企業機密など、企業経営を行っていくうえでは、重要となる情報が多彩です。

情報流出により信頼の失墜や損害が起こらないよう、情報をコントロールすることが大切です。

本キーワードの関連情報

今回のキーワードは、ITパスポート試験シラバスの、以下カテゴリに分類されています。
試験のご参考にもなれば幸いです。

カテゴリ:ストラテジ系 / 大分類1「企業と法務」 / 中分類1「企業活動」

1.経営・組織論

目標「企業活動や経営管理に関する基本的な考え方を理解する。」

説明「担当業務を理解するために,企業の基本的な活動全体を理解する。担当業務の問題を把握し,解決するために必要なPDCA などの考え方や手法を理解する。」

(2) 経営管理 / 経営管理の目的

・経営管理に関する基本的な考え方

参考・引用元資料

【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html


ここまで読んで頂いて、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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